
城、だるま、スイカ…。それぞれ松本市を象徴する「名物」だ。素朴で温かみのある手描きイラストが添えられた松本をPRするメモ帳が、市内各地で販売され、観光客や地域の人々から好評だ。中身には工夫を凝らした面白い仕掛けも…!
同市有志でつくる「松本城学習帳制作委員会」が企画・制作、今春発売した。一辺9センチの正方形で1冊300円。名物を表紙に添え、中身は「学び」をテーマに「こくご・さんすう・しゃかい」の3シリーズ。「学べる遊び心」が満載だ。
例えば「松本城メモ」はしゃかい。松本城の別名や大天守の高さなど豆知識クイズが載っている。こくごは「松本だるま」でしり取りで言葉遊びを楽しんだり、さんすうの「松本スイカ」は印刷されたスイカで分数を学べたり。文字のフォントや配置もおしゃれにデザインした。観光の土産や、ちょっとしたプレゼントに購入する人が多い。
成進社印刷(深志2)取締役の小澤英俊さんを中心に、2018年に委員会を設立。「地域の人が連携し、得意を生かしたオリジナルご当地商品を作ろう」と動き始めた。同年に販売したB5判の「国宝松本城学習帳」も好評だった。今回は松本PRの第2弾として、だるまやスイカも取り上げた。ノートや今回のメモ帳1冊につき10円を城の修繕費などとして市に寄付している。
小澤さんは「手に取ってもらうことで松本に興味を持ってほしい。土産品として、折り紙遊びやメモ帳として、幅広い年代の方に使ってもらえたら」と話している。
販売場所は、松本城(松本城メモのみ)、旧開智学校、おやき高峯中町店(中央2)、信州土産処たかぎ(大手3)。ウェブサイト からページのデザインを見られる。