
生坂村の生坂小学校の総合的学習の時間「いくさか学」の歴史グループ(3~6年生7人)は7月8日、かつて村の一大産業だった「生坂たばこ」について学ぶため、登録有形文化財の旧平林家住宅(一星亭)を訪れた。
村の元教育長で同住宅や生坂たばこなど地域の歴史に詳しい藤原良司さんから話を聞いた。藤原さんによると、江戸時代初期には同村で生坂たばこが生産されていた。平林家住宅の屋根裏は、当時は乾燥させたタバコの葉の保管場所だったのではないかと説明。児童は興味津々で話を聞いていた。
「いくさか学」は、縦割りで児童の興味に合わせグループに分かれて学びを深める。歴史グループは地域の歴史を調べる中で、村の人口が現在より江戸時代の方が多かったと知った。当時、生産量が多かった生坂たばこと人口の因果関係があるのか調査に乗り出した。
4月から学習に取り組み、これまでに照明寺や農村資料館なども訪れた。6年生の松下藍子さん(11)は「疑問が多かったけど、話を聞いたり現地を訪れたりすることで知ることが多くて面白い。かつて村を代表する産業が栄えていた歴史も誇らしいと感じる」と話していた。