鉢盛中3年生が10月にマルシェ プレゼン受けアイシティ21が協力

松本市今井、山形村、朝日村の生徒が通う鉢盛中学校3年生の総合的な学習の時間「白峰タイム」で、「金融教育講座」を受講する生徒(24人)が、「地域の経済を回したい」とプレミアムチケットの販売とマルシェを計画している。地域の賛同や協力を得ようと4日、事業者や市村関係者らに向けたプレゼンテーションを開いた。
昨年のキャリアアップチャレンジ(職場体験など)でお金の流通の仕組みや地域貢献などを、修学旅行では、特定の場所で販売する商品で地域の魅力を発信し、経済を回していることなどを学んだ生徒たち。今年の講座で松本大地域づくり考房「ゆめ」の三澤秀樹専門員からアドバイスを受け、リンゴの摘果作業で得た収益を地域に循環させて経済を回そうと、プレミアムチケットを発行し、多くの人に使ってもらえるマルシェを開く計画がスタートした。
三澤さんが井上百貨店の井上博文副社長に相談を持ちかけ、アイシティ21(山形村)の一部にブースを作る形で協力を得られることになった。
プレミアムチケットは「鉢P(ハッピー)」、イベントはハッピーと市場のフランス語から「ボヌールマルシェ」と命名。学区内に店舗がある事業所の出店を募り、10月5日に開く予定だ。
プレゼンでは出店者のメリットや売り上げの想定金額なども提示。参加者からは質問や提言も次々に上がり、「ここまで企画できるのはすごい」「中学時代に地域のことなんて考えられなかった」と感心する多くの声があった。
井上副社長は「金融教育を実体験できる機会。地域に目を向けた素晴らしい活動なので応援したい」と話し、担当する山岸朋博教諭は「頂いた意見も参考に、細かい部分はさらに詰めていく。出店に興味がある人は連絡してほしい」と話している。同校TEL0263・99・2501