「ハワイネーム」に涙‐フラスタジオ主宰の三上さんから生徒2人に

松本、塩尻、安曇野市など7カ所で活動するフラの教室「ラウレア・フラ・スタジオ」を主宰する松本市の三上沙代美さんは7月10日、梓川教室で指導するインストラクターの高橋和江さんと萬井章子さんに「ハワイネーム」を贈った。自身がクム(師範)に授けられたネームから取った名前という。
ハワイネームはフラの経験や能力で与えられるものではなく、その人のフラに対する姿勢や思いを込めてクムや先生が付けるという。
三上さんが県内の生徒にハワイネームを贈るのは初めて。昨秋、体調を崩した際、中心になって教室を支えた地元在住の2人を、「技量だけではなく『アロハの心』が大切。その心を、県内で一番持っているといわれる教室にしたい」と指導してきた三上さんが認めた。
涙ぐみながら認定書を受け取った高橋さんは「まさか頂けると思っていなかったので夢みたい。このネームに恥ずかしくないようにやっていかねばと思う」。萬井さんは「身に余るネーム。皆さんの力を借りながら、先生がやってこられた教室がこの地に根付くよう精進していきたい」と思いを新たにしていた。
三上さんは、ハワイで長年修業を続けて7人のクムに学び、2千曲以上のレパートリーを持つ。神奈川県などで55年ほど前から教室を開き、移住した松本市で2012年に同スタジオを開設。フラの歴史やアロハの意味などから丁寧に指導し、後進の育成にも努めてきた。
毎年開いてきたフラショーは10月11日、一新して波田文化センターアクトホールで開く予定。問い合わせは萬井さんTEL090・4013・5675