
塩尻市のフォトグラファーで、アートプロデュース活動もするアショア・ムラタ(本名・村田茂之)さんが、「日本一の富士山撮影スポットはどこか」をテーマにした写真展を、同市の高ボッチ高原「でいだらボッチ館」で開いている。2年ほど前から同館で、さまざまな写真家による富士山の写真を紹介するムラタさん。今回は丹羽達也さん(岐阜市)の作品10点を並べた。
丹羽さんは、富士山を中心に撮影を続けるベテラン写真家。会場には、南アルプスの北岳や山梨県の河口湖など、長野や山梨、静岡県のさまざまな場所から撮影した富士山の写真が並ぶ。諏訪湖畔の街明かり、富士山の稜線(りょうせん)、朝焼けなどを写した高ボッチからの写真もある。
ムラタさんは、30年近く高ボッチから富士山を撮影し、写真仲間からよく「日本一の富士山撮影スポットですね」と声をかけられるという。誇らしい気持ちになるが「本当にそうか、客観的に検証したい」と、今回の写真展を企画した。
写真展だけでなく、高ボッチで撮影する写真家に、好きな富士山撮影スポットについて聞き取り調査も進めているムラタさん。これまで10人ほどにインタビューした。「高ボッチの素晴らしさを地元の人に知ってほしい、その一心でやっています」と笑顔を見せる。
写真展は8月末まで。午前10時半~午後3時半。入場無料。期間中無休。