
東筑摩塩尻教育会の社会科教育研究会は7月28日、会員の小中学校教諭の夏の研修として、香道体験を塩尻市下西条の西福寺で行った。23人が参加し、室町時代から受け継がれる日本の伝統芸道に触れた。
香道では香りを判別することを「聞く」と言い、5種類の香木を聞く組香(くみこう)「源氏香」を体験した。会場にかぐわしい香りが漂う中、隣の人から香炉を手渡された参加者は集中し、5種類を聞いた後に答えを和紙に墨と筆で記した。
研修会は毎年夏休み中に開催。今回は研究会事務局の中野直輝教諭(32、塩尻西部中)が、松本深志高校の香道部出身で現在も稽古を続けていることからテーマに取り上げ、香席の進行や作法を仕切る席主を務めた。
黒沢幸喜・丘中校長(59)は「このような文化を残しているのが、日本のアイデンティティー。子どもたちにも伝えたい」。百瀬澪教諭(26、広陵中)は「室町時代の人も同じようにしていたと想像し、感慨深く心豊かな時間を過ごすことができた」。
中野教諭は「児童、生徒が香道を耳にする機会が増えればうれしい」と話していた。