
池田町会染の北アルプス展望美術館は8月24日まで、絵本作家の池田あきこさん(75、東京都)が生み出したキャラクター、猫の「ダヤン」を主人公にした物語の原画や、池田さんが世界を旅して描いたスケッチ旅行シリーズなどの展覧会を開いている。
ダヤンはミステリアスな目が特徴の雄猫。地球から架空の国「わちふぃーるど」に飛び、森番の小屋に住んでいる。そこでできた友達のマーシィ(ウサギ)やイワン(ワニ)、ジタン(猫)らと共に、魔法や妖精などが登場する世界の話を紡いでいく。
会場には、「わちふぃーるど」にある「フォーンの森」で、ダヤンが「風こぞう(つむじ風の赤ん坊)」と出会う場面など、大きな原画3点を展示している。
20年ほど前、信濃毎日新聞に載せたエッセー「池田あきこのねこばなし」や、別荘がある蓼科でのスケッチも紹介。ボルネオ島につくったダヤンの森や、初公開というチェコのスケッチなども並ぶ。
面白いのは、入り口付近の大きな「森のゲート」。ダヤンやマーシィなどが大きく描かれている。池田さんは「森でみんなが迎えてくれる雰囲気を出した。子どもたちが楽しんでくれれば」と笑顔を見せる。
午前9時~午後5時。11日以外の月曜と12日休館。一般600円、高大生450円。同館℡0261・62・6600