
高校の部活練習にも参加
重量挙げに取り組む安曇野市豊科北中学校3年の倉科しずくさん(15)は、7月に茨城県で開かれた「全国女子中学生ウエイトリフティング選手権大会」に出場した。2028年に県内で開く国民スポーツ大会(国スポ)出場を目標に、競技経験者の父・勝啓さん(49)の指導で、高校生に交じって練習に励んでいる。
全国大会で自己記録更新
今年になって全国大会の参加標準記録を突破し、64キロ級に出場。床に置いたバーベルを一気に頭上まで持ち上げて立ち上がる「スナッチ」で33キロ、いったん肩の高さまで持ち上げ、次に肩から頭上へ上げる「クリーン&ジャーク」で42キロを挙げた。トータル75キロは同級の出場者3人のうち3番目だったが、自己記録を更新した。
「初めての大舞台で緊張したが、『お願いします!』と始まると、『やってやろう』という気持ちになり、終わったら楽しかった」と、しずくさん。
父の影響競技が身近に
勝啓さんが松商学園高校(松本市)ウエイトリフティング部OBで、県ウエイトリフティング協会の理事を務めていることから、幼い頃から大会や練習を見て競技は身近だった。「小学3年生の頃から、やりたいと思っていた」
中学でソフトテニス部に入り、充実した学校生活を送っていたが、重量挙げをやりたい気持ちは変わらず、父に相談した。「小さい頃から筋肉の付き方や動き方を見て、向いていると思っていた。やりたいと聞いた時はうれしかった」と勝啓さん。
けがをして部活に支障が出るのを避けると同時に、高校の3年間で結果を出せるようにと考えた勝啓さんは、他の競技にもつながるような、基本のトレーニングメニューを考案して指導を始めた。
「継続は力なり。1キロでも多くあげられるようになるといい」と見守る父に、しずくさんは「技術を教えてくれたり、前向きなことを言ってくれたりする」と感謝する。
部活を引退してからは、松商高ウエイトリフティング部の練習に参加させてもらい、本格的に競技に取り組み始めた。「みんなで高め合い、成長しているように見える。ここで活躍できる選手になりたい」と進路も定めた。
重量挙げは県内の高校では同校にしか部活がなく、ほとんどの部員が入学後に競技を始める。顧問の金井洋貴教諭は「中学生で始めた生徒が入ってくれるのは楽しみ」と期待する。
しずくさんは「重い物を持ち上げる恐怖心もあるが、それを克服し、高校3年生で迎える県開催の国スポの県代表に選ばれたい」と先を見据える。