安曇野市の温泉宿泊施設｢ファインビュー室山｣(三郷小倉)は10月11日夜、施設が立つ室山と地域で見られる星について知る催し｢小倉室山と、ほしぞらの物語｣をロビーとテラスで開く｡星に関する催しは、一昨年から始め3回目｡地元の魅力をアピールすることでファンを増やし、移住にもつながれば─と企画した｡
講師は、星空の楽しみ方をガイドする民間資格｢星空案内人｣の鈴木みきとさん(静岡県焼津市)ら4人｡ロビーで星の話を聞いたり、テラスで望遠鏡や双眼鏡を使って夜空を観察したり｡市が官民で取り組む里山再生活動｢さとぷろ｡｣による室山でのマツタケをよみがえらせる活動の報告などもある｡
同施設は、星空の魅力をPRしようと、交流がある鈴木さんと連携し8月から毎月1回、リーフレット｢小倉室山と、ほしぞらの便り｣を発行している｡支配人の内田俊文さん(56)は｢広い空を一つのキャンバスのように見られる場所は少ないのでは｡星空が新たな観光資源になればうれしい｣｡
また今年は、観察だけでなく、知識も身に付けてもらおうと、市三郷図書館と連携し31日まで、星をテーマにした書籍のコーナーを図書館内に開設｡星や宇宙の科学書に加え、小説、星占い、神話など約200冊が並ぶ｡選書に携わった図書館の波場優梨香さん(34)は｢新しい出合いにつながれば｣と期待する｡
催しは午後7～9時｡入場無料｡宿泊者対象だが、地元の人の日帰り参加も可能｡℡0263･77･7711