
8月、山雅U-15(15歳以下)の大会に帯同した。山梨県に東日本の各地からチームが集まり、U-15は4日間で7試合を戦った。
関東のレベルは高いと聞いていたが、僕はいい勝負ができると思っていた。チームは北信越リーグで2位につけているし、僕も半年余りで選手たちの成長を感じていた。
だが、横浜FCとの試合では、序盤で簡単に連続失点してしまった。時計が進むにつれて対等に戦えるようになったので、山雅の選手に力がないわけじゃない。発揮するには慣れも必要で、全国で勝つには日常のレベルを上げていくしかないと思った。
僕としては、実はそれで楽になった。現役引退1年目で、プロに必要なスピードとか寄せの厳しさは、まだ肌感覚にある。ゲーム形式の練習ではこれまで、中学生が届くか届かないかくらいまでレベルを落としてプレーしていたが、「ここまで登ってこなきゃいけない」と身をもって示すのも、やってみることにした。考えてみればそれが「ロールモデル」の役割でもある。
成長曲線を引き上げ、まずは冬の全国大会の出場権を獲得できるようサポートし、全国トップレベルと戦える姿を楽しみにしている。(アカデミーロールモデルコーチ)