松本山雅FCに来季加入内定 松本大4年・早河恭哉

松本山雅FCに来季加入する松本大4年のMF早河恭哉(21)が10月3日、記者会見に臨み、「ボランチ(守備的MF)として自分がゲームをつくってチームを勝たせたい」と抱負を語った。

大学でボランチ転向も努力続けて

大学1年時は攻撃的な選手だったが、同じポジションに濱名真央と青木安里磨という、後にそれぞれ山雅とAC長野パルセイロに入った4年生がいて「勝てない」と思ったという。サッカー部の齊藤茂監督の提案でボランチにコンバートした。
それから守備の面白さを知った。「相手に面倒くさいと思われるプレーがいい」。ただ、運動量やセカンドボールの回収といった守備的な持ち味とともに「攻撃のスイッチを入れる縦パス」も自身の特長に挙げる。2年時に北信越大学リーグのアシスト王にもなっている。
愛知県出身。幼児期からボールを蹴り、野球を勧める父をよそにサッカー一筋だったという。「ただ楽しかった。やめようと思ったことは一度もない」
プレースタイルに共感して松本大に進んだが、「個人を尊重してくれることが、自分に合っていた」と振り返る。自身の判断で、夜間を含めて自主練習をとことんやれたとし、「ずっとグラウンドにいた。松本大で一番努力している自信がある」と胸を張る。
努力は生活面でもしている。体の線の細さを改善しようと食事を1日5回にし、入学時に50キロ台だった体重は64キロに。趣味を問われると「筋トレです」。
「サッカーはそんなにうまくないが、やるべきことを習慣化する才能はある」と自己分析する来季の新戦力は、「加入後は山雅で一番の存在になれるように」という目標を掲げる。