
10月3日、全国公開になった映画「火喰鳥(ひくどり)を、喰(く)う」の舞台あいさつ付き特別上映会が2日、松本シネマライツ(松本市高宮中)で開かれた。主演の水上恒司(こうし)さん、監督の本木克英さんが登壇した。
信州で暮らす久喜雄司と夕里子の元に、戦死した先祖、久喜貞市の日記が届く。最後のページに「ヒクイドリ、クイタイ」の文字。その日を境に、墓石の損壊、祖父の失踪など、幸せな夫婦の周辺で不可解なことが起こり始める。超常現象専門家、北斗総一郎の力を借りて真実を知る−。
原作は伊那市出身の原浩(はらこう)さんの「火喰鳥を、喰う」(角川ホラー文庫)で、第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作(受賞時タイトル「火喰鳥」)。松本、安曇野周辺で撮影したといい、水上さんは「見た人がどんな反応をするのか楽しみ。いい感想、悪い感想どちらも広めて」。本木監督は「いろいろな見方ができる。不幸な亡くなり方をした人が生きていたら、どういう世界になっていたか想像してもらえたら」などと話した。
試写会には約290人が参加。立岩香さん(40、安曇野市堀金烏川)は「どうなるのかわくわくしながら見た。疑問も残ったので、何回も見てみたい」などと話した。