
池田町の池田小学校(182人)と町消防団は9月26日、地域公開参観日に合わせ、初の「防災参観」を体育館で行った。団員を講師役に、児童は学年別に、火元までホースを延ばして放水するまでの流れや心肺蘇生法を体験したり、避難所で使う設備について学んだり。参観した保護者や地域住民も防災や消防団活動への理解を深めた。
5、6年生は3人一組になり、水を出す、ホースを持つ、筒先を持つという役割に分かれ、放水の手順の一部を体験。団員から動きや姿勢、合図の出し方などを教わり、真剣な表情で取り組んだ。
3、4年生は、教材を使って心臓マッサージなどを体験。1、2年生は、避難所で使うエアーベッドが膨らむ様子を見たり、寝心地を確かめたりした。
5年の降籏伸一さん(11)は「消防団の役割は知らなかったが、住民を守る命に関わる重要な仕事だと知り、興味が湧いた」。荻窪善明団長(49)は「楽しく学ぶことが大切。児童の保護者にも団員がおり、身近な消防団の活動にも興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。
防災参観は、児童らに消防団について知ってもらうのと、防災意識の向上を目的に開いた。