

松本市を拠点に活動する有志の団体「RAISE(レイズ)」は11月1日、若者の命の尊さや平和への思いを伝える演劇集団アトリエッジ(東京)の特攻隊ミュージカル「流れる雲よ」の2024年東京公演の映像を市波田文化センターで上映する。同作には、RAISEの栗生達矢さん(35、同市島立)が出演した。
「流れる―」は、第2次世界大戦中の若き特攻隊員が主人公の物語。栗生さんは18年のRAISE結成メンバーで、裏方として活動していたが「あそこ(舞台)に立ちたい」と演者に挑戦。オーディションに合格して、30人のキャストの1人に選ばれた。
「何もかも初めてで全く分からなかったけど、1カ月半稽古して舞台に立てたのは貴重な時間だった」と振り返る。
RAISEが劇団を招いて同作を市内で上演したことはあるが、公演の上映は初めて。代表の古畑あずささん(42、大町市常盤)は「戦後80年の節目でもあり、いろいろな立場の人が登場する東京公演の上映を決めた。多くの人に見てほしい」。上映後に演出家などのトークライブもある。
午後1時開演。4時25分からトークライブ。入場料は大人2千円、学生1500円。
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ボランティアで裏方の仕事を担っていたRAISEのメンバーが、「自分たちの言葉で伝えたい」と昨年立ち上げたプロジェクト「魂響(タマユラ)」。11月30日、生きる力と勇気をテーマにした「アイネツムギ愛の音を紡いで生きる」を上土劇場(大手4)で上演する。踊りと歌、映像を織り交ぜた作品だ。
脚本は古畑さん。小学生から60代までのメンバー約20人が週2、3回集まり、練習してきた。
昼の部は正午、夜の部は午後5時開演。指定席4千円。自由席3千円、小中高生1500円。他に運営資金の寄付が含まれた応援指定席もある。詳細、チケットはインスタグラムから。