【ガンズリポート】サッカーで地域つなぐスポンサー企業フットサル交流会

松本山雅FCの運営会社は10月10日、スポンサー企業がフットサルで交流するイベントを開いた。「サッカークラブとして、サッカーで地域がつながる機会をつくろう」と企画。呼びかけに応じた19社の約70人が参加した。

業種も立場もウエアもまちまち

金曜夜、仕事を終えたビジネスパーソンたちが、サンプロアルウィンにも近い信州スカイパーク体育館(松本市神林)に集まった。10人ほどで来た企業もあれば、1人で参加する人も。業種はばらばらで、社長もいれば平社員もいる。着替えたスポーツウエアもまちまちな、老若男女によるフットサル交流会が始まった。
1部はウオーミングアップを兼ね、企業の垣根を超えて組んだチームでプレー。2部はリーグとトーナメントで戦う大会形式で、企業チームと寄せ集めの即席チームが半数くらいずつで対戦した。
休憩を挟み2時間余りたっぷりプレー。2部では入賞チームや優秀選手に、山雅選手のサイン入り公式球などが贈られた。

元選手らも参加 新たな出会いに

即席チームには元Jリーガーも参加。元山雅FWで運営会社社員の山本大貴さん(33)とチームを組んだ、システム開発「SCSK Minoriソリューソンズ」(同市白板1)の吉野翔さん(38)と人材会社「エンリージョン」長野支社(長野市)の浦野順也さん(39)は試合後、「(山本さんは)やっぱりすごった」「楽しくやれた」と気持ちよさそうに汗を拭った。
吉野さんと浦野さんはこの日が初対面。チームメートとしてプレーした後、懇親の場で名刺を交換した。「人として距離が縮まってから、仕事上の出会いになる。新しいものが生まれるいい機会になりそう」と吉野さん。浦野さんの松本支社の同僚も話の輪に入った。
味の素AGF東京支社で長野県を担当する奥田悠人さん(42)の拠点はさいたま市。「地元にいる人にしか分からない地域の課題を、知るきっかけになる」と深い交流を期待して駆けつけた。
交流会は明治安田生命の松本支社との共催。Jリーグの大会冠スポンサーの同社だが、緒方純子支社長(55)によると、他クラブと比べても山雅を支援する地元企業は多く、熱量も高い。同社がかつてフットサル大会を開いていたことを知る営業先から「もうやらないの?」という声が届くこともあり、山雅に今回の企画を提案したという。
山雅営業部の上條功輝さん(32)は「初対面でも体や心が温まってから交流すると話が弾む。山雅にとっても、元選手や小澤(修一)社長らと一緒にプレーしてもらうことで、クラブをより身近に感じてもらえる」とし、継続して開催したいという。