
延長サヨナラで惣社破り8年ぶり頂点
小学生軟式野球の第45回信濃毎日新聞社旗争奪中信地区学童大会(松本市少年軟式野球連盟主催、信毎中信地区販売店会後援)は最終日の13日、準決勝以上を同市神林運動広場で行った。決勝は洗馬スポーツ少年団(塩尻市)が延長の末、惣社少年野球クラブ(松本市)を9ー8で破り、8年ぶり2回目の優勝を果たした。
決勝は初回、1点を先制された洗馬が、1番原快斗(洗馬6)の安打を足がかりに2者連続四球で無死満塁の好機をつくり、4番北原拓真(同5)の内野ゴロの間に同点に追い付き、続く5番齋藤陸(同)が中前に2点適時打を放ち逆転。その後も1点を追加した。
惣社は2回、2点を返すとなおも2死満塁から、4番大和功武(清水6)が満塁本塁打を放ち、一挙6得点で再逆転。
その後は両チームとも1点ずつを追加。1時間20分を超えて次の回に入らない時間制限のため、3点ビハインドで最終5回を迎えた洗馬は、無死満塁から7番安原翔真(洗馬4)と2番北原空(同3)の適時打で同点に。
互いに無死一、二塁から攻めるタイブレークの延長6回、先攻めの惣社が無得点に終わると、洗馬は北原拓の安打で無死満塁とし、齋藤が中前打を放って熱戦にけりをつけた。
大会は31チームが出場して5日に開幕。トーナメントで争い、12日に2回戦と準々決勝を行った。
▽決勝
惣社
161000 |8
410031x|9
洗馬
気持ち切らさず「気合と根性」で
◯・・・洗馬・齋藤陸(初回に逆転打、延長でサヨナラ打)「最後は自分で決めるしかないと思って打席に入った。これまでの人生で一番うれしい」
◯・・・同・長瀬稜央主将(洗馬6、チームのまとめ役で打撃も光り大会最優秀選手)「負けそうだったが、気合と根性で勝てた。個人賞より優勝の方がうれしい」
◯・・・同・中村喜貴監督「決勝は大量点を奪われても、気持ちを切らさなかったのが勝ちにつながった。子どもたちに感謝」
【結果】▽2回戦 寿8–1山辺、二子6–3菅野、惣社31–3蟻西、波田白樺5–2山形、北原町13–2野村、明善22–2横田、洗馬5–1福島、吉田10–9芳川
▽準々決勝 二子3–2寿、惣社5–3波田白樺、北原町3–2明善、洗馬8–5吉田
▽準決勝 惣社8–3二子、洗馬5–2北原町