地域住民に生の落語を 有志が松本島立・南栗公民館で寄席

松本市島立の南栗公民館で5日、「栗林(くりりん)寄席」があった。地域住民など約60人が訪れ、落語家の三代目・古今亭圓菊さんの軽妙な語りに笑いが起きた。
地域の落語好きでつくる「くりりん落語同好会」の主催。代表の百瀬久男さん(76)が圓菊さんと知り合った縁などから、「地域の人に、生の落語に親しみ楽しんでほしい」と企画した。
圓菊さんは「新寿限無」「片棒」などを披露。巧みな声色や表情の七変化に、観客は笑ったり手をたたいたりと、落語の魅力に引き込まれた様子だった。
寄席は昨年12月に続き2回目。地元の機械設計・製造を手がけるモモ設計(島立)が共催し、開催費用を支援した。南栗町会も協力した。
仲入りには抽選会も行われ、百瀬さんは「たくさんの来場があってうれしい。これからも長く続けばいい」と話した。