アケビたわわに200個余 松本梓川・降幡昌訓さんの畑で

松本市梓川梓のリンゴ農家・降幡昌訓さん(84)の畑に植わるアケビがたわわに実り、訪れる人を楽しませている。9月初旬から大きくなり始めた実は今が最盛期で、例年以上に大きな実が200個以上付いた。
昔、山で見つけて食べたアケビの味が懐かしく、7年ほど前に約20センチの苗を通販で3株購入した。霜に弱いためビニールハウス内に植え、3年目から実が付くように。人工授粉のほかに「チョウやハチも受粉を手伝ってくれる」という。
果実は熟すと果皮が割れて開き、中の白いゼリー状の果肉が見える。黒くて小さい種がたくさんあって少し食べづらいが、甘くておいしい。皮はあく抜きをして炒めると総菜に、つるは籠などの工芸品に使えるという。
植物が好きな降幡さんはこれまで、妻の享子さん(84)と共にキビ、ラ・フランス、サクランボなどさまざまな作物を育ててきた。享子さんは現在、体調を崩してアケビを見られないといい、降幡さんは「届けて味わわせたい」と話している。