松本市大手4のピアニスト大蔦あやさん(39)は26日、「秋の短編演奏会特別編」と題したコンサートを、安曇野市穂高のあづみ野コンサートホールで開く。メゾソプラノ歌手の上島(かみしま)緑さん(松本市村井町南)と共演。共にヨーロッパで研さんを積み、クラシックの普及に努めており、それぞれの留学先にゆかりがある曲を披露する。
大蔦さんは松本市の松本県ケ丘高校を卒業し、ドイツの音楽大、大学院へと進んだ。在学中からドイツで演奏会を重ねた。
帰国後は自宅でピアノ教室を開く傍ら、「街中で気軽にクラシックを」と年に1、2回、約30分の演奏と、曲の解説をする集い「短編演奏会」を教室内で開催。今回は、その「特別編」で、「いつもは私のピアノだけなので、他ジャンルも紹介したくて」とジョイントコンサートを企画した。
上島さんは同市の松本深志高校を卒業し、東京芸術大を経て同大大学院へ。イタリアへ留学し、複数の音楽研修所などで学び、オペラデビューも果たした。今年帰国し、松本市を拠点に活動している。
当日は、ビバルディやロッシーニのオペラ曲や、シューベルトの「夜曲」など、ドイツとオーストリア、イタリアの曲を演奏。大蔦さんのソロ演奏もある。
大蔦さんは「イタリアオペラと、ドイツリート(ドイツ語の詩にピアノを付けた歌曲)の両方を楽しんで」と話す。
午後2時開演。一般3千円、学生2千円。大蔦さんTEL0263・32・0905