松本の大音寺山遊歩道 「浅間温泉木の絆会」が歩きやすく整備

松本市のNPO法人「浅間温泉木の絆会」(久保村能久会長、33人)は10月11日、同市浅間温泉の大音寺山で、遊歩道に擬木を設置する作業をした。会員5人が、再生プラスチック製の計43本を急登に埋め込み、歩きやすく整備した。
正面入り口の南遊歩道の実木3本を、長さ2メートルの擬木に取り換え、木の絆池の周りに1メートル20センチの擬木を15本、北遊歩道に25本を設置した。会員は小雨の降る中、つるはしなどで硬い岩盤の土を掘って擬木を置き、鉄の棒を打ち込んで固定した。
同会は、2002年に大規模山林火災があった同山の再生や名所づくりを目的に12年に発足。植樹や下草刈り、雑木の伐採、遊歩道整備などを行っている。発足以来、親子のひろば展望台につながる4本の遊歩道に、計350本の擬木を設置した。
久保村会長(82)は「350本の擬木で、さらに登りやすくなった。観光客や地域住民に親しまれる山になることを願っている」と話した。