
松本市に本部を置く真派青山(しんぱせいざん)流華道3世家元で、煎茶礼法青山流2世家元の上條香月(こうげつ)(本名・堀山知幸)さん(50)の襲名披露祝賀会が10月11日、同市の深志神社梅風閣(深志3)で開かれた。松本地域などの華道関係者ら約50人が出席。家元による生け花のデモンストレーションなどがあった。
上條さんは、初代家元上條香月さんのひ孫で、2世家元のおい。2世家元の死去に伴い、2月11日に3世家元を襲名した。祝賀会で「皆さまの力添えをいただいて、伝統を絶やさぬようできる限り頑張っていきたい」とあいさつ。ステージ上で、ユリやオンシジウム、トルコギキョウ、小菊など秋の花を取り入れた生け花のデモンストレーションを披露した。
真派青山流は1907(明治40)年、初代上條香月(本名・衣恵)さんが創流。初代の孫の2世上條香月(本名・美智子)さんは、85(昭和60)年に煎茶礼法青山流を創流した。3世は幼少時から家業の生け花を祖母から習い、2世に付いて花展を手伝うなどしてきた。高校卒業後は自衛官、自動車関係の仕事を経て、現在は高齢者福祉施設などを運営するNPO法人ラポール(里山辺)理事長を務めている。