
山雅のDF小川大貴(34)とMF菊井悠介(26)が9月30日、子育てについてのサポーターらとの座談会を開いた。山雅の運営会社が妊産婦や子育て中の保護者を応援しようと行う「ママサポ」プロジェクトの一環。二人はプロサッカー選手と父親の役割を両立する工夫などを語った。
サンプロアルウィンの選手のウオームアップ室で、二人と募集に応じた親子12組が対面。同プロジェクトに携わる信州大医学部「周産期のこころの医学講座」の村上寛講師が進行役を務め、二人は自身の体験を語ったり、質問に答えたりした。
小川は3人の子どもの父親。平日は習い事の送り迎えをしているといい、同月20日の土曜に行われるはずだったツエーゲン金沢戦が雷で中止になり、代替開催が水曜夜になったため、「小川家のスケジュールは破綻した」と苦笑い。
菊井は昨年12月に第1子が誕生。試合前日以外は風呂に入れているといい、「嫌だと言われるまで一緒に入りたい」とにこにこ顔。仕事との切り替えについて「試合で負けて帰った時は、ドアの前で思い切り深呼吸する。つらい顔を奥さんに見せたくない」とルーティンを明かした。
長野市から参加した山本歩さん(31)は2歳児の父。「父親目線での話を聞けて貴重だった。選手の気持ちの切り替え方は参考になる」と話していた。