
鋭い爪、ギザギザの背びれ、ゴツゴツの皮膚…。松本市の複合施設、ゆめひろば庄内(出川1)1階ロビーに、巨大なゴジラが現れた!
10月18日は地域の人たち約100人が集まり、お披露目会が開かれた。子どもたちは大きなゴジラ像に驚き、大喜び。参加者みんなで完成を祝福した。
庄内地区の住民有志でつくる庄内盛々(もりもり)会(30人)が、市の地域チャレンジ応援事業補助金を活用し、2023年に公開された映画「ゴジラ―1.0(マイナスワン)」に登場するゴジラを再現。5月から毎週こつこつと制作に励み、完成させた。映画の設定で50.1メートルの巨体を、3.5メートルで忠実に再現した。
同作の監督は松本市出身の山崎貴さん。日本作品初の米アカデミー賞視覚効果賞受賞を祝おうと、像が作られた。
迫力満点「予想以上の出来」
「夢は見るもんじゃない。やるもん」。発起人の自称「ゴジラ大好きおじさん」で、庄内盛々会会長の大嶋健資さん(71)は、子どもたちに伝えたかった思いを言葉にした。
構想段階当初は反対されることもあったが、熱意を持って取り組んでいると協力してくれる人が増えた。ゴツゴツした硬そうな皮膚は、新聞紙と墨汁、のりを混ぜて、うろこのようなてかりを再現。音に反応して口が開く仕掛けや、背びれには青いLEDのライトが埋め込まれている。制作には地域の子どもたちも加わり、会のメンバーで試行錯誤しながら取り組んだ。「予想以上の出来になった。みんな(盛々会や地域の人)がいたから」と感謝する。
お披露目会には、山崎貴監督から祝いのメッセージが届いた。「松本でのこのような試みは面はゆい気持ちもあり、同時に誇らしくうれしいです。想像以上の大きさと迫力!本当にお疲れさまでした」とねぎらった。
会場を訪れた筑摩小学校5年の早川慧斗(けいと)さん(10)は、「迫力満点で映画に出てくるゴジラみたい。見られてうれしい」と喜んでいた。
展示期間は未定。