細密に描いた90点 松本で信州ボタニカルアート協会展 10月26日まで

第9回信州ボタニカルアート協会展「植物の肖像画」は10月26日まで、松本市美術館(中央4)多目的ホールで開いている。県内在住の会員18人が花や草木、果物などを水彩で細密に描いた約90点を展示している。
3年に1度の開催で、会員は同協会代表で植物画家の山田恭子さん(79、塩尻市)の教え子。数々のコンテストやコンクールで受賞歴を持ち、各地で教室を開く講師たちが1人4、5点の作品を持ち寄った。
ボタニカルアートは植物の特徴や色形、大きさを正確に描写し、絵画としても楽しめるようにした作品。植物と向き合い、観察するのに1年、1枚描くのに2年かけて仕上げたという物も。ヒマワリやアジサイ、オクラ、ビワ、キウイなどどれも繊細に描かれている。
展示責任者の石原順子さん(73、原村)は「芸術的センスよりも、こつこつと一本一本の線を正確に細かく描いた作品ばかり。根気と努力の結晶」。指導を始めて30年という山田さんは「全国的に見てもトップレベルの実力を持つ会員たちの作品が、一堂に見られるまたとない機会」と来場を呼びかける。
午前9時~午後5時(最終日は4時)。入場無料。