
体を使った遊びのワークショップ(WS)などを開く松本市の「にちカラ(にちようカラダのワークショップ)」は、子どもたちと一緒にアートを楽しむイベントを来年に企画、10月31日まで寄付を募っている。目標額は101万円。会場費や創作活動費などに充てる。
県の芸術活動支援組織「信州アーツカウンシル」と県みらい基金の「[まわる幸]出会う!子どもとアート」プロジェクトの一環。
にちカラは、矢萩美里さん(43)と分藤香さん(51)の2人組ユニット。来年9月、「まつもと子どもアートまつり」を計画している。
6月に子どもを含めた実行委員会を立ち上げ、やりたいことを聞きながら運営面も一緒に進める。県内で活躍するミュージシャンやダンサー、画家、演劇家などのアーティストと共に五感を使ったり、作品に触れて遊んだり、自分で制作したりと能動的にアートと関わる体験を通して、子どもたちの“表現の根っこ”を育てるのが目的という。
二人は、子どもたちが文化芸術に触れる機会は保育施設や学校を除くと多いとはいえず、地域や家庭環境の差があると指摘。できるだけ安価で、誰もが参加できるまつりにしたいという。
矢萩さんは「表現方法の多様さや初めての感情など、新しい発見や興味につながれば」、分藤さんは「アートは特別なものではなく、もっと身近な存在。多様な体験を楽しめる場にしたい」と期待する。
プロジェクトでは9団体が対象になり、松本市を拠点に活動する劇団「人形芝居燕(つばめ)組」も参加している。詳細はウェブサイトで。