全国小学生陸上11月2日 松本の男女2人出場

11月2日に横浜市・日産スタジアムで開く第41回全国小学生陸上競技交流大会(日本陸上競技連盟主催)に、松本市の男女1人ずつが出場する。6月の県大会で各種目の1位になり県代表に。全国の同年代のトップ選手らと競い、自分の力を試す。

12秒台記録更新目指す 5年男子100メートル・池田尊(芝沢5)

県大会は、同じ日の6年生の記録(追い風参考を除く)を上回る12秒78の大会新で優勝。全国大会の同種目の出場者47人のうち、自己記録12秒台は追い風参考を含めても3人しかおらず、大会前ランキング1位だ。
幼児期から今も空手を続け、3年時は組手で全日本少年少女選手権にも出場した。陸上は昨秋から大会に出ているが、練習は基本週3回、平日の授業前に20分間だけ。朝練の場を用意する内貴良宏教諭(60)は「空手のおかげで体幹がしっかりしていて、リズム感がよい」と目を細める。
「陸上は勝ったり自己記録を更新したりするのが楽しい」と話す167センチの長身は「目標は決勝進出。他県の選手のレベルを知り、それを超える走りをしたい」。空手で鍛えた反射神経でスタートダッシュを決める。

持ち前のキック力で前へ 6年女子100メートル・伊藤凛乃(芳川6)

学年別の100メートルで、中信大会を昨年と今年2連覇。県大会は、昨年は緊張して力を出し切れなかったが、小学生最後となる今年は追い風参考ながら13秒32で制し、大舞台への切符を手にした。
「走ったら速かったので出てみた」4年時の県大会で3位に。「負けると悔しいが、100分の1秒差で順位が決まるのが面白い」と競技が好きになり、その年の秋から市内の「Mt.Rex(マウントレックス)陸上スクール」に通う。「持ち前のキック力で地面を押して走れる。技術が身に付き、記録が出るようになった」と村中智彦コーチ(32)。
「トラックに入っただけで緊張する」とおどけるが、「『自分が一番速い』と思ってスタートラインにつけば大丈夫。全国の選手と走るのが楽しみ」と笑顔で臨む。