
服飾デザイナーの川瀬一江さん(88、長和町)と、趣味で古布のリメーク作品を作る黒木幸子さん(78、安曇野市三郷温)、渡辺とも子さん(70、松本市神林)が11月1~3日、「古布創作服3人展」を松本市中央2の中町・蔵シック館で開く。約100点を展示販売する。
川瀬さんは、こいのぼりやのぼり旗などをワンピースやズボンなどに仕立て、柿渋で染めて落ち着いた雰囲気にまとめた。
黒木さんと渡辺さんは、着物や帯をリメークしたスカートやブラウス、タペストリーやバッグなど。同じ模様でも古布の縦地を使うか横地を使うかで印象が異なるほか、洋服はアクセントに赤いファスナーやボタンを用いるなどして今風に。
川瀬さんは、洋裁学校を卒業後に教師として教え、服飾デザイナーに。40年ほど前に、古布をリメークする面白さに気づいたという。黒木さんと渡辺さんは川瀬さんの作品を見て感激したのを機に、趣味で制作を楽しんでいる。
「古い物を捨ててしまうのでなく、新しい形で誰かに使ってもらえれば。普段着に取り入れてほしい」と川瀬さん。午前9時~午後4時半。問い合わせは同館℡0263・36・3053