松本情報工科専門学校2年の5人 難関を突破し1級スポーツ自転車整備士に合格

松本情報工科専門学校(松本市城西1)スポーツバイシクル学科の2年生5人が、SBM(スポーツ・バイク・メカニック)スポーツ自転車整備士検定1級に合格した。合格率24%の難関を突破し、全国の合格者の半数を占めた。全員が自転車業界での就職が内定しており、「卒業後は資格を生かして活躍したい」と張り切っている。
合格したのは同市の塩田一生さん(20、蟻ケ崎4)、田中智貴さん(19、浅間温泉2)、細江星矢さん(20、蟻ケ崎3)、松井和輝さん(20、北深志3)、湯澤瑚楠さん(20、蟻ケ崎1)。
試験は9月に東京で行われ、全国の41人が受験。スポーツ自転車の組み立てや修理に関する総合的な整備技術力を問う筆記と実技で、それぞれ100点満点中70点以上が合格ラインだ。
故障箇所を見つける実技では、最初の10分でどこに異常があるかを見極め、残りの10分で見つけた不具合を持参の工具を使い修理した。
北海道出身の塩田さんは「緊張して最初は場の空気にのまれたが、作業はスムーズにできた」。卒業後はマウンテンバイク(MTB)を使ったアクティビティーなどを手がける会社に就職予定で、「将来は自分の店を持つことが夢」と目を輝かせる。
愛知県出身の松井さんは中学生の頃からロードバイクに乗り始め、「手に職を付け、趣味を仕事にしたい」と自転車整備士を志した。卒業後は大手メーカー直営店のスタッフとして、メカニックを担当することが決まっている。「ロードバイクに比べてMTBはまだまだ普及していない。乗る楽しさを多くの人に伝えたい」と力を込める。