松本・鎌田中生徒が学習成果を披露 家具やカード販売など 信毎メディアガーデンで11月5日

松本市の鎌田中学校は、総合的な学習の時間の成果発表の場として11月5日午後2~3時、信毎メディアガーデン屋外スクエアでイベントを開く。2年生を中心に、松本民芸家具に学んだくぎを使わない椅子や、同市のトレーディングカード(トレカ)を販売する。古布をリメークした小物の無料配布ブースなども出店。お笑いライブも行い、地域とつながる場とする。
同校は総合的な学習の時間を「KMDタイム」と名付け、地域の課題や魅力と向き合っている。2年生はクラスを横断して8グループに分かれ、春から探究学習をしてきた。
「松本民芸家具」のグループ(14人)は、ショールームを見学し、街頭アンケートで課題を探った。松本の家具の良さや技法を知ってもらおうと、生徒が椅子を設計・製作。くぎを使わず、ほぞとほぞ穴で組み上げた。
当日は子ども用椅子やスツールなど10脚を2千円前後で販売予定。指導した西尾太佑教諭は「中学生には難しい技術だが、よく頑張った」と話す。
「お笑い」のグループは、夏に地域の公民館で発表を経験。プロの芸人にも指導を受けた。当日は7組がコントや漫才を披露する。小池晴之さん(14)、井口斗煌さん(14)コンビは「たくさんの人に見てほしい」。
3年4組は、遊びながら松本の魅力を学べるトレカ「松本レジェンズ」(3枚100円)を販売する。観光名所や特産品の図柄に、レベルやHP(ヒットポイント)などの強さを明記。市民や観光客が買って遊べるルールを考え、印刷し、手作業で裁断した。
他に、校内で集めた古布を巾着袋やヘアバンドなどにリメークし無料配布。手作りの松本かるたを来場者と楽しむブース、野菜販売もある。21日には校内発表会で全生徒の学習成果も披露する。