専門医から乳がん学ぶ 信大医学部教授ら池田で最新の治療法など解説

池田町創造館で11月23日、最新の乳がん治療などを学ぶセミナーが開かれた。乳がんに関する情報発信などに取り組む一般社団法人「KSHS」(キチンと手術・ホンネで再建の会、神奈川県)が主催。専門医3人が話し、45人が聞いた。
セミナーは、カモミールを栽培したりエキスを抽出したりし、宿泊施設も併設する同町の「カミツレの里」を、同法人が催す患者の癒やしツアーが13年訪れている縁で開き3回目。信州大医学部(松本市)乳腺内分泌外科の伊藤研一教授らが講師を務めた。
医師らは、日本では以前は30人に1人だった女性の乳がん患者がこの30年で9人に1人まで増えたことや、男性の患者もいること、ロボット支援手術が全国4カ所で行われ、乳房の切除と再建が同時に可能な場合もあることなどを説明。
薬物治療の際はSDM(シェアード・ディシジョン・メイキング)という、医療者と患者が情報を共有し患者の価値観や希望を考慮して治療方針を決めるプロセスが重要なことを伝え、薬物の副作用も解説。参加者の質問に医師が答えるコーナーもあった。
母親が20年前に乳がんになったという町内の40代女性は「20年前より薬が増えていて驚いた。SDMが進めば安心して治療できそう」。乳がん経験者で2009年に同法人を設立した溝口綾子代表理事は「受け身でなく自身で学んでいくことが大切」と話していた。