「私は負けない」少数民族ショル族の絵と詩パネル展 安曇野・豊科郷土博物館2月4日から

安曇野市豊科郷土博物館は2月4~15日、展覧会「絵と詩 少数民族ショルのこころ」を開く。独自の言語が消滅の危機にある南シベリア(ロシア)ショル族の伝承や風景を絵と詩にした現地芸術家の作品のパネルを展示。14日に講演会もある。
東京大附属図書館のアジア研究などの組織「U―PARL(ユーパール)」の移動展として開催。特任研究員の女性、アクマタリエワ・ジャクシルクさんが、展示を働きかけた。
アクマタリエワさんは中央アジア・キルギス出身。2006年、留学生として来日した。都内の大学の大学院を修了し、日本で研究を続ける。
ショル族の絵と詩を作品にしたのは、南シベリア生まれの女性アーティスト、アルバチャコワ・リュボフ・ニキトブナさん。彼女の作品を知ったアクマタリエワさんは昨年、その絵とショル語と日本語表記の詩を組み合わせた本を出版。展示用のパネルも作った。
「先祖の衣装」の絵には、民族の言葉を忘れた人間の嘆きの詩を添付。雪の中から顔をのぞかせる花の絵には「私は負けない」の題名が付く。
博物館学芸員の宮本尚子さんは「多文化共生の意味でも、世界の中の少数民族を知ってほしい」と言う。
14日のアクマタリエワさんの講演会は午前10時から。先着30人で、1月31日から電話で予約を受け付ける。参加費100円。同展のみの観覧は無料。9、12日休館。同館TEL0263・72・5672