
松川村の甍酒蔵は17日、酒かすを使い、手軽に作れる料理のレシピ講習会を村内で開いた。酒蔵で大量に出る副産物の有効活用を、いろいろな角度から探る一環で、地元家庭での利用促進を狙い初企画。当日の様子とレシピの一部を紹介する。
村内外から12人が参加。同村にセカンドハウスを構え、健康によい食を研究している榊原薫さん(東京)を講師に、同社の酒かすを使った4品を学んだ。
ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸が豊富で、さまざまな酵素を含み、「栄養の宝庫」ともいわれる酒かす。参加者はまず、みそや酒、みりん、砂糖、塩こうじとまぜて作る酒かす漬けの「床」作りに挑戦。漬けるこつなどを熱心に質問した。
参加者の興味を引いたのが、洋風アレンジやエスニック食材との組み合わせ。タルタルソース風の「万能ソース」、サバ缶とココナツミルクを使ったスープへの活用は意外性があり、試食すると「おいしい」と笑顔だった。
西村理子さん(43、同村)は「甍酒蔵の酒かすはフルーティー。タルタルソースのような発想はなく、食べ方の幅が広がる」と喜んだ。榊原さんは「『かす』ではなく『宝』。身近な食材と合わせ、日々の食卓に取り入れて」とアドバイスした。
同社の酒かすは、酒米生産者の肥料に活用するほか、配布会などに出すが、一部は廃棄されている。佐藤圭祐社長(37)は、「酒かすは大事な結晶。私たちの発想にはないレシピで、可能性を広げてもらった。ぜひ家庭で活用して」と期待した。
次回の酒かす配布会は、3月28日午前10時から、同社で(なくなり次第終了)。TEL0261・85・5092
★サバ缶ココナツとろとろスープ
【材料2人分】
酒かす…30~40㌘
サバ水煮缶…1缶(150㌘)
ココナツミルク…400㏄
ベーコン…1枚(20~50㌘)
ペンネ…100㌘
アサツキ(またはパセリ)…適量
【作り方】
①ペンネを好みの硬さにゆでる
②サバ缶(汁ごと)、ココナツミルクを鍋に入れ、沸騰する直前まで弱火で約5分加熱する
③②に酒かすを入れ、溶けるまで弱火で煮詰める。5㍉幅に切ったベーコンを加えて1分ほど加熱し、火を止めてしばらくおく
④食べる直前に①を加えて温め、アサツキを載せる
★万能ソース(バゲットトッピング)
【材料2人分】
酒かす…30㌘
玉ネギ…1/2個
卵…1個
パセリ…適量
バゲット(スライス)…適量
オリーブオイル…少々
砂糖(または蜂蜜)…小さじ1
塩・こしょう…各少々
おろしニンニク…少々
レモン汁…少々
酒…20~30㏄(酒かすの状態で量を調整)
コーヒーフレッシュ(生クリーム、豆乳、ヨーグルトでも可)…ポーションタイプ2個
イワシ水煮缶(またはアンチョビ)…適量
【作り方】
①ゆで卵を作り、粗くつぶす
②みじん切りにした玉ネギとオリーブオイルをまぜる
③②に砂糖、塩、こしょう、おろしニンニク、レモン汁を入れてまぜる
④酒を加えて軟らかくした酒かす(アルコールが苦手な人は500㍗の電子レンジで1分~1分半加熱し、しばらくおく)を、③にまぜる。コーヒーフレッシュを入れ、耳たぶよりやや軟らかくなるようにまぜる
⑤③に④をまぜ、①を入れてざっとまぜる
⑥バゲットにオリーブオイルとおろしニンニクを塗り、トースターで焼く。イワシ水煮缶、⑤、刻んだパセリを載せる