地域の〝面白い〟 学生目線で発信 信大生ら運営「OMOMO」滝沢翔吾さん

学生と地域 つながる機会を

信州大の卒業生と現役の学生らが中心となって運営する、株式会社OMOMO。そのミッションは「学生と地域社会の〝面白い〟をもっと」。このフレーズをアレンジして、会社名にしたという。
代表の滝沢翔吾さん(34、松本市岡田下岡田)は信大在学中、たくさんのサークルや地域イベントに参加した。その時「面白い」と感じたことを今の仕事につなげている。
事業内容は、大きく分けて「メディア」「イベント」「デザイン」の3事業。全てに学生が関わっている。学生目線で企業や地域の魅力を発信し、信州での学生生活が楽しいと、広く伝えたいという。
「活動を通して、関わる学生が成長する場を提供したい」と語る滝沢さん。会社の活動をのぞいてみた。

松本の情報を後輩らに発信

滝沢翔吾さんは長野市出身。信州大経済学部(現経法学部)在学中に関わったサークルの一つが、自ら立ち上げた「信大回廊」という謎解きのサークルだ。自分たちで謎解きを制作し、イベントへ参加もした。活動は今も続いている。
さまざまな活動を通して信大が好きになった滝沢さん。卒業後も後輩のためにできることを考えていた頃の2020年、新型コロナウイルスの感染が広がった。大学では対面での授業やサークル活動が激減した。
そんな学生たちに対面せずに情報を届けたいと、「シンダイガイド」というウェブメディアを立ち上げた。信大の授業やサークルについての情報やアルバイト情報、松本市内のイベントや施設情報などの発信を始めた。後にフリーペーパーの発行も始めた。
コンテンツ作りのため学生や企業、自治体から話を聞く中で、学生と地域社会が双方ともつながりを求めているのに、機会が不足していると感じた。学生が気軽に参加できる面白い企画やプロジェクトを、企業と共に行えば、課題を解決できるのではないか―。こう考えて24年、OMOMOを設立した。

「面白い」を現役生と事業化

現在、社員は滝沢さんを含め2人で、学生4人がインターンシップの形で関わっている。滝沢さんが学生時代に面白いと感じたことを、今の学生たちと協力して事業化する。
「会社の理念に共感してくれる学生、関わってみたいと思う学生が来てくれたらうれしい。一緒に松本、長野県を盛り上げる人を増やしたい」
シンダイガイドは、他大学版も作り始めた。長野県立大では4月から、「ケンダイガイド」スタートが予定されている。将来は県内の全大学に広げ、合同イベントを開く構想を温めている。
全県の学生向けの情報サイト「ココロミー」も力を入れている事業だ。コネクト、コミュニケート、ローカル、ミーの頭文字から名付けた。サークル情報やアルバイト情報、ウェブ記事など、学生生活に役立つ情報を盛り込む。観光地や企業についての記事も載せ、学生と地域をつなぐことを目指している。
仕事仲間の学生には、「大学の中だけでは学べないことを、自分たちの活動を通して学んでほしい。社会に出る前に多くのことを体験すれば、スキルアップや課題解決につながるはず」と話す。
今後も学生と共に、地域を巻き込んだインパクトのある事業を提案し、信州の活性化を目指す。