民俗・思想史家の田中欣一さん96歳 松本で最終講義に受講者が「ありがとうの会」

民俗・思想史家田中欣一さん(96、白馬村)は3月10日、松本市勤労者福祉センター(中央4)で開いた「閑吟塾」で最終講義を行い、長年続けてきた講演活動に終止符を打った。終了後、受講者が「ありがとうの会」を開催、田中さんに感謝の思いを伝えた。
2018年春から8年間行った同塾。田中さんはこの日、「美しい晩年」の題で「死後の世界」に言及。亡くなった人の戒名に記される「新帰元」や「息を引き取る」という表現などについて話した。
「ありがとうの会」では、5人が田中さんとの出会いや胸を打たれた内容など講座の思い出を語った。受講者で最高齢の市川益さん(93、同市五常)は「田中先生のお話で自分の生活に『活』をいただいた」。詩吟の披露もあり、田中さんが好きな「ゴンドラの唄」などを全員で歌い、締めくくった。
閑吟塾は26年度、田中さんの妻・東生さんが引き継ぎ4月14日に開講。月1回「日本古代史と万葉集」のテーマで話す。