
大町市常盤の画家・森春雄さん(81)は4月4~19日、個展「81歳、流浪の放浪画家」を池田町の北アルプス展望美術館(会染)安曇野ギャラリーで開く。若い頃打ち込み、一度は断念した絵画の道に、70代半ばで再挑戦した異色の画家。2022~25年の春から秋、自ら運転する軽トラックで巡った北海道で描いた鉛筆画や水彩画など31点を並べる。
展示作は、利尻島を中心に礼文島、サロベツ原野などの風景画が主。オタトマリ沼から望む初夏の利尻岳が題材の作品は、中腹に霧が巻いた神秘的な様子を鉛筆で表現している。
現地では車中泊。天気の良い日は屋外で描くが、雨天時などは雨風を防ぐために荷台を覆ったシートの下で、携帯電話のライトを頼りに描いたこともあるという。
愛知県出身。20歳の時の自転車日本一周旅行で訪れた札幌市に移住し、専門学校で絵画の基礎を学んだ。画家を志し、似顔絵を描くなどして旅費を稼ぎ、題材を求めて海外にも出かけたが、32歳で断念。東京生活を経て30代後半で大町市に移り、アウトドアスクールを営んできたが、新型コロナウイルスの影響や自身の年齢もあり、6年前に廃業。「もう一度挑戦したい」と絵の道に戻る決意をした。
県内での個展は初。森さんは「変化の多い人生を送ってきた。原点に戻った私の生きざまを感じながら、気軽に作品を楽しんでほしい」。
午前9時~午後5時。月曜休館。来場者に作品のクリアファイルなどを進呈(数量限定)。森さんTEL090・5769・5181