
松本市の原茂義さん(71、神田1)は、歴史小説「リスボンからの使者」を自費出版した。1563(永禄6)年に31歳で来日し、布教の許可を得るため幕府の要人と交渉し、九州・近畿など各地で伝道したポルトガル人宣教師「ルイス・フロイス」の生涯を描いた。
前半はバスコ・ダ・ガマをはじめとする大航海時代の開拓者たちの活躍、日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師フランシスコ・ザビエルの苦心した布教の様子がつづられている。
後半はフロイスが織田信長や豊臣秀吉と面会した様子が描かれ、特に初対面での信長の飾らないいでたちや鋭い眼光、堕落した寺への嫌悪感を語る様子が克明に描かれている。
こうした情報と記録は、日本語の読み書きにたけたフロイスの著書「日本史」を基にした。
原さんは「フロイスは当時の日本の風俗や文化などを伝える貴重な記録を残した」と話し、自身も日本の歴史に「史実」を残したいと、この本を2年かけて完成させたという。
A5判、297㌻。出版は3冊目。希望する松本近郊の中学・高校、各種施設に寄贈する。原さんTEL090・1475・1850