朝日美術館リニューアルオープン 5月末まで成瀬政博さん「空気頭」展

朝日村の朝日美術館・村歴史民俗資料館が4月3日リニューアルオープンし、改装後初の企画展「空気頭 成瀬政博展」を5月31日まで開いている。29年間「週刊新潮」の表紙絵を描いている画家・イラストレーターの成瀬さん(79、松川村)が、「頭を空っぽにして描いている」という「空気頭」シリーズと、表紙絵、計54点が並んでいる。
70代になり、平均寿命まであと10年ほどと考えた時に「頼まれた絵だけで終わらず、自由に制約のないものを描きたい」と、同シリーズに取り組み始めた成瀬さん。テーマもモチーフも決めず下描きもなく始め、「描いているうちに出来上がっていく」といい、顔の下にある一つの大きな目から黒い滴が垂れる「少女の涙」、顔の片側にたくさんの耳、反対側に「何か」が付いている「見える権力と見えない力」など、どこか不思議な作品が並ぶ。「理解しようとせずに湧き上がる感覚を楽しみ、その領域を広げてもらえば」といい、自身も「画面の中で自分の感覚の冒険をし、こういう感性が自分の中にあったんだと確認している。自分でも見たことがない絵を描きたい」と話す。
午前9時~午後5時。月曜休館(5月4日は開館、7日休館)。大人500円、大学生300円、高校生以下無料。4月11日と5月3日午後1時半~3時は成瀬さんのギャラリートークがある。
リニューアルは照明のLED化、壁面塗り替えやクロスの貼り替えなどの他、歴史民俗資料館ではテーマごとに資料を分けて解説を付け、関連付けて見られるように展示方法も一新した。同館TEL0263・99・2359