理数的思考重視の小・中学生向けフリースクールと放課後教室 有志3人が塩尻に開所

塩尻市大門桔梗町に4月13日、小・中学生向けのフリースクール「ココノバ」と、放課後教室「TANQラボ」が開所した。科学や技術、工学、芸術、数学を横断的に結び付け、社会課題を解決したり創造性を育てたりする「STEAM教育」を軸に、子どもが好きなこと、やりたいことに寄り添う。
すし店だった建物を改修。工作や実験ができるメインルームと、読書や好きなことに取り組める全4室を備える。月、木、金曜の午前10時~午後3時半はフリースクール。月、木曜の午後4時半~6時は探究活動の教室として、学校帰りの児童生徒も受け入れる。
運営するのは一般社団法人ココノバの代表理事・相澤美樹さん(46、塩尻市)と同・石神工平さん(47、諏訪市)、スタッフの樽谷舞さん(37、塩尻市)。
相澤さんはさいたま市出身。大学と大学院で生物物理学を学び、大手の通信教育・出版企業に17年勤めて科学教材の開発や実験教室の企画運営などを行い、結婚を機に4年前に塩尻に移住した。
諏訪市出身の石神さんはオーストラリアの大学院で科学教育を研究した後、首都圏で科学館や民間の科学教室の企画運営などに携わり、ロボットなどオリジナルの教材も開発する。中学時代に不登校を経験した樽谷さんは、3年前から塩尻などで幼児・小学生の親子向け体験教室を開く。
石神さんは、子どもが体験できることに、都市部と地方で格差があることを感じたという。同じ企業のオンライン実験教室を担当していた相澤さんと意見が合い、樽谷さんも継続的な居場所づくりを模索する中で、3人の思惑が一致した。
ココノバでは利用者が個々のテーマに取り組むほか、毎週月曜は電子工作や3Dプリンターを使う製品づくりなどの多様なイベントを企画し、家から出られない子どもはオンラインで参加できるようにする。TANQラボでは探究・体験学習と成果発表の場も設ける。どちらも実費のみの市民開放日を設定するほか、毎週金曜夜は市民向けの講座も開く。
「子どものワクワク感を引き出し、地域の大人と子どもをつなぐ場にもなれば」と相澤さん。
利用料金はフリースクール月額1万8千円、1日3千円。TANQラボは入会金1万円、1回3千円~。施設を充実させるためのクラウドファンディングを4月21日まで専門サイト「レディーフォー」で行い、運営を手伝うボランティアも募集している。