
動画投稿サイト「ユーチューブ」で木曽地域の魅力を発信しているチャンネル「木曽の実」は、3月に木曽青峰高校(木曽町)を卒業した森飛翔さん(18、松本市)と小原寛大さん(18、大桑村)が在学中に立ち上げて3年目。二人は郡内で就職し、新たな仲間や後輩の在校生と共に、動画制作と投稿を続ける。
これまで投稿した動画は60本余り。地域特有の漬物「すんき」入りのチャーハンを作り、「友達に苦手な伝統料理食べさせてみたら…」のタイトルでアップしたり、大桑・須原宿に伝わる盆踊り唄「須原ばねそ」を踊ってみたり。地元企業の紹介や名所を巡った動画もあり、「気軽に見られて面白い」がモットーだ。
昨年度は高校生活の集大成として「木曽PR映像制作プロジェクト」を始め、地域の経営者の会合でプレゼンテーションし、SNSでも支援を呼びかけた。企業や個人から寄せられた約14万円で高画質カメラを1カ月間レンタルし、妻籠宿(南木曽町)や自然湖(王滝村)、木曽おもちゃ美術館(木曽町)など十数カ所を紹介した。協賛企業には返礼として紹介動画を制作する。
当初は「高校生がユーチューバーだなんて」と否定的だった人からも、今では動画制作を依頼されるようになり、「実績が評価されてうれしい」と森さん。
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「木曽の実」は、松本市出身で動画撮影が趣味の森さんが、同校入学後に木曽地域の魅力や人口減少などの課題を知り、「SNSで盛り上げたい」と、県外出身で写真が好きな同級生の小原さんと、1年生の冬に始めた。
現在の制作メンバーは7人で、在校生は同校の寮で二人と一緒に暮らした生徒が中心。そこに今年、二人と同学年で県林業大学校(木曽町)に進む上松町在住の山田聖さん(18)が加わった。「動画の〝うけ〟を担当し盛り上げたい」とおどける山田さんに、他のメンバーは「地元で生まれ育った人が入ってくれて、とても心強い」。
就職や進学で、これまでと違う環境で動画制作や投稿をすることになるが、「社会人としての視点も取り入れられたら」と森さん。小原さんは「地域で応援してもらうためには、高校生の関わりが不可欠。後輩に引き継いでいきたい」と先を見据える。
木曽地域は外国人観光客が多いことから、今後は動画に英語の字幕を付けることも検討するという。森さんは「これからも多くの人に見てもらえる動画にしたい」。ユーチューブチャンネルはこちらから。