
医療や福祉に関するゲーム開発などを行う松本市の一般社団法人「M-terrace」(旭3)は、出産の流れを体験的に学べるゲーム「はじめての出産~中信地域編~」を制作した。インターネットで無料配信している。
陣痛から出産までの流れ、入院中の育児練習や検査、産後2週間健診までの家庭内での育児の3部構成。主人公の夫婦を中心に、物語仕立てになっている。病院での陣痛中や分娩ではどんな部屋にいるのか、ホルモンバランスの崩れが原因で起きるマタニティーブルーなど、イメージしにくいことの解説やクイズもある。
また、画面をこすると陣痛の妻の背中をさすれる、画面をタッチするとおむつ交換ができるなどの要素も入れ、男性の育児参加を呼びかける。プレー時間は約30分。進行状態を保存し再開できるセーブ機能もある。
代表理事の三代澤幸秀さん(50)は、信州大医学部小児医学教室助教。新生児医療などに携わる中、さまざまな課題の対処法の一つとして、社会課題の解決を目的としたシリアスゲームにたどり着き、2018年に同法人を設立。ゲーム開発は20年から始めた。
ゲームは医療専門家や研究者と協働し、科学的根拠に基づいた内容という。妊娠・出産シリーズは6作目で、今回のゲームは昨年の「はじめての妊娠~松本・大北地域編~」に続く第2弾。三代澤医師は「初めてのお産は不安になる人も多い。さまざまな情報がある中で、信頼できる情報を知って安心してほしい」と話している。
英語版もある。ゲームのウェブサイト。