
松本市を拠点に活動する「ブリティッシュ・ブラス・ドルチェ ユースバンド」(以下ユース)は、中学1年生から27歳までの22人が在籍する英国式ブラスバンド。親バンド「ブリティッシュ・ブラス・ドルチェ」の下部組織だ。5月5日に市音楽文化ホール(島内)で開く2回目の単独コンサートを控え、練習に熱が入る。
来月5日、英国式楽しめる10曲を演奏
コンサートで10曲を演奏予定。イギリスの作曲家ポンスフォードの「タリス・フォルティッシマ」など、金管と打楽器のみの英国式ブラスバンドらしさを楽しんでもらえる選曲にこだわった。テナーホルンやバリトン、ユーフォニアムの、各ソロ曲での少し大人っぽい表現にも注目だ。
「今のユースは『ラム酒入りのチョコレート』。若いメンバーのミルクチョコレートのようなフレッシュさに、年長者の大人っぽい、お酒のような雑味が合わさり、魅力になっている」と、リーダーの荒木優歩さん(21)。特に、音量差で感情や曲の世界観を表現する技術「ダイナミクス」に磨きをかけたという。
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社会人の親バンドは、発足から39年を数える老舗。2014年に共演した英国の著名なユーフォニアム奏者スティーブン・ミードさんから「100年先の存続を見据え、若者のバンドをつくって」と助言され、団長の荒木信明さん(65、大手)の長男でユーフォニアムの演奏経験があった優歩さんら若者4人が22年末に前身となるアンサンブルグループを結成。翌年秋にユースとして発足した。
紹介などで徐々に増えたメンバーは、半数以上が社会人。月2回日曜日に松本市内で行う練習には、「地元で音楽を続けたい」と進学や仕事で転居した県外から通うメンバーもいる。「10年前から一緒にいる気がするくらい仲が良い」と優歩さん。
地域のイベント出演などで経験を積み、昨年9月に同ホールで行った初の単独公演では、小節ごとに区切って練習するなどした難曲にも挑戦。約330人の観客を前に「想像を超える演奏ができた」と優歩さん。来場者アンケートに書かれた80代の女性の「生きる活力になった」という言葉が忘れられないという。
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5日は、交替で指揮者を務める3人を含む親バンドのメンバー13人が、演奏をサポートする。ユースはドルチェらしい音色や技術を受け継ぎながら、若手ならではの持ち味も確立しつつある。
午後7時開演。入場無料。