
松本市島立の機械設計・製造会社「モモ設計」は1月、公益のために多額の私財を松本工業高校に寄付したとして紺綬褒章を受けた。同校で14日、伝達式が行われ、飯島健二校長が同社取締役の百瀬久男さん(77)に表彰状を手渡した。
百瀬さんは同校機械科で学び、原動機クラブ(現・原動機部)に所属。1967年に卒業した後は、地元の機械設計や製造会社でものづくりの腕を磨き、87年に現在の会社を創業した。寄付は2024年12月、1千万円を贈った。
母校について百瀬さんは「仲間と苦労を共にし、ものづくりの大変さや楽しさを知れた原点となる場所」と振り返り、「ものづくりには材料が必要。好きなものに挑戦し、どんどん吸収して成長していってほしい」と話した。
寄付は、応援したい学校などを選べる県の「信州『学び』応援寄付金」を活用した。飯島校長は「地元に支えられていると感じる。学びの環境を整備し、生徒たちに地元企業の素晴らしさも伝えていきたい」と感謝し、技術や技能を習得するための材料・機械設備の購入費、体験などに充てる予定という。