
ファッション・テキスタイル(布地)ブランド「ミナ ペルホネン」の展覧会「つぐ mina perhonen」が、松本市美術館(中央4)で開催中だ。原画から布地、洋服まで約220点を展示。布地のデザインからつくる「特別な日常着」で知られ、市内にも店舗を構える同ブランドの本質に触れられる。6月7日まで。
ブランド名「ミナ」はフィンランド語で「私」、「ペルホネン」は「チョウ」を意味する。創業者でデザイナーの皆川明さん(58)の「チョウのように軽やかに世界の地でものづくりを続けていきたい」という思いが込められている。
デザイナーによるテキスタイル図案は、1995年のブランド設立から30年間で千種類以上。最初の展示会場には、そのうちの180種類を紹介。「鳥」や「空」などイメージごとコーラス隊のように並んでおり、デザインの広がりにわくわくしてくる。
豊かな発想から生まれた図案は、洋服や雑貨などへと形を変える。第2会場では21柄のデザインを紹介。原画も見どころの一つで、別の図案を創作した際に余った色紙を組み合わせてできたものも。各柄にはそれぞれ、素材の可能性を追求したものから、地球環境や平和、動物たちへの思いまで物語性がある。
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バブル経済が崩壊し、デフレスパイラルで大量生産・消費が主流となる中、真摯(しんし)なものづくりで「せめて100年続くブランドに」と、皆川さんによって始まったブランドは2021年、同社デザイナーの田中景子さん(47)が代表に。
本展のテーマ「つぐ」は2人の思いに加え、刺しゅうやプリント、織の技術を担う国内の工場で働く職人との関係も重視した。その様子と、「つぐ」をテーマに多分野6人へのインタビュー映像も紹介している。「ものから見えてくる人の仕事、素材の良さも時間を重ねてできていると感じてもらえれば」と皆川さん。
創設当初から修繕やお直しにも力を入れる同ブランド。最終会場では本展のために公募制で行った洋服のリメークを展示。使う人の生活に寄り添い、デザインを循環させていくブランドの価値観を考えさせられる。
【つぐ mina perhonen】 午前9時~午後5時。月曜と5月7日休館。一般1600円、大学生千円、高校生以下無料。同館TEL0263・39・7400
※mina perhonenはaの上に‥