「アイヌと琉球」伝統衣装 刺しゅう作家の福岡洋子さん松本で個展 5月12~17日

アイヌ民族の伝統的な衣装を作るアイヌ刺しゅう作家、福岡洋子さん(61、長野市)の作品展が5月12~17日、松本市美術館(中央4)市民ギャラリーで開かれる。沖縄の琉球紅型の写真パネルも展示し、「アイヌ民族と琉球民族にある、たくさんの共通点を感じてもらえたら」としている。
「モレウ」や「アイウシ」など、アイヌ衣装の基本的なデザインを取り入れたオリジナル衣装12点を展示予定。試着用の衣装も用意し、バッグや鉢巻きなどの小物も並べる。
沖縄衣装は、琉球国王が身にまとった国宝琉球紅型着物を、写真パネルで5点紹介。「国内にただ1着」という、アイヌ衣装と琉球紅型双方のデザインを取り入れた自作着物も展示する。
福岡さんがアイヌ衣装を作り始めたのは2015年。アイヌの人々を各地に訪ね、衣装の作り方だけでなく、歴史や文化について聞き取り、アイヌへの理解を深めていった。
その中で、植物や水など自然をモチーフにしたデザイン、自然と共生する暮らしなど、アイヌ民族と琉球民族の共通項を見つけ、昨年11月に那覇市で個展を開催。6日間で約500人が来場するなど関心を集めた。
これまで東北信を中心に作品を発表し、中信地方での個展は初。「実は長野県もアイヌと無関係ではない。日本の真ん中からアイヌと琉球の文化を発信したい」と力を込める。
午前9時~午後5時(初日は午後1時から、最終日は午後4時まで)。入場無料。福岡さんTEL090・6537・5690
(松尾)