
Q 親戚が集まる機会があると、うちの子は一人は大騒ぎで、もう一人は固まってしまい憂鬱です。(小学1、4年の母)
多様な社会学ぶ貴重な体験の場に
A 親戚が集まるとなると、「うちの子はちゃんとしていられるか」「子育てを評価されてしまいそう」と親の方が緊張することも。でも完璧を目指したり、わが子を卑下したりする必要はありません。それよりも、この集まりは貴重なお子さんの人生の学びの場だと考えてみて!
そういえば時々、集まりの場で、一人でゲームや動画を見ている子がいると心配する声を聞きますが、確かにそれは学びを遠ざけてしまっていてもったいない。「みんなで過ごすときはデジタル機器は無し」というルールを普段から決め、預かることをお勧めします。
さて話を戻すと、元気に動き過ぎるお子さんには、るよりもお皿運びや写真係などの役割を任せて。他者に褒められる経験がそのまま自信につながり、次のプラスの行動へ向かいます。逆に静かなお子さんは、安心できる親の隣に居てOK。会話に加わらなくても、横で聞いているだけで語彙は増え、場の空気を読む力も自然と磨かれます。声をかけられた時を想定して、「最近うれしかったこと」「好きな食べ物」「今ハマっていること」など、三つほど決めておくと、急な質問に対応する練習になります。
現代の子どもたちは、学校や習い事といった限られた関係の中で過ごすことが多く、幅広い大人やさまざまな価値観に触れる機会が少なくなっています。そのため、社会的な耐性や語彙力、コミュニケーションの幅などが育ちにくいと感じています。だからこそ、親せきが集まる時間は〝社会の縮図〟を体験できる絶好のチャンスです。どんなタイプのお子さんでも、この場はとても貴重なもの。子どもの小さな〝社会体験〟だと思いましょう。
世代の差はもちろん、気さくに話しかけてくる人、少し話が長い人、声が大きい人、方言が豊かな人、どんどん動く人、静かに座っている人…。そんな多様さを知ること自体が、子どもにとっては貴重な経験です。そして大切なのは、その〝違い〟を面白がれる心。会話以外にも好意的に人間観察を楽しむつもりで過ごしているうちに、大人たちの姿や自分の祖先の歴史や血縁者の生きざまに触れ、お子さんの中に新たな発見や興味が生まれるかもしれません。
(小島亜矢子 一般社団法人こどものみらい舎代表)