
朝日村古見の古川寺は5月3日、春の観音祭に合わせて柴燈護摩(さいとうごま)を開いた。護摩壇が燃えた後の「火渡りの行」では、村内外から訪れた多くの人が、無病息災や家内安全などを願いながら灰の上を歩いた。
行者姿の僧侶らが、四方に弓矢を放つ「法弓の儀」などの儀式を行い、同寺奉賛会(上條幸男会長)が3日がかりで準備したという、ヒノキの丸太や葉などでしつらえた護摩壇に点火。立ち上る白い煙に包まれながら、笠原弘観住職が経を唱えつつ護摩木を投げ入れた。
その後僧侶らが壇を崩し、灰をならして道を作るとまずは僧侶らが歩き抜け、続いて一般の参拝者らも煙の中をはだしで歩いた。
親子で訪れた手塚一子さん(85、塩尻市広丘吉田)は煙の中を僧侶と一緒に歩き、「一緒に渡りましょうか、と初めて声をかけてもらった。なかなかない機会でうれしい」と笑顔。特別養護老人ホームゆめの里朝日の入所者6人も車いすなどで渡り、三木千弘施設長(46)は「入所者には村の人も多く、この行事になじみ深い人や毎年楽しみにしている人もいるのでありがたい」と話していた。