自分らしく将来の種まきを―安曇野に小・中学生の学びと居場所開いた藤原楓さん

少子化などによる孤立、不登校や引きこもりなど、家庭や学校で自分の居場所が見つけられず、悩んでいる子や勉強に取り組めない子がいるのでは―。そんな状況を何とかしたいと、小学校教員の経験がある20代の藤原楓さんが3月、小・中学生のための学びと居場所「つばめ舎」を安曇野市豊科高家に開いた。

工作や手芸などで可能性広げ

「工作・手芸ゾーン」には絵の具や折り紙、カードゲーム、いろいろな模様の布などを置き、子どもが絵を描いたり、折り紙を折ったり、縫い物をしたり。作業に没頭して好きなことを見つけ、将来の夢を見いだす―など、子どもが自身の可能性を広げる場所だ。
「学習・読書ゾーン」には机といすが置かれているが、そこに座らず移動してもよい。書棚には絵本や児童書、小説、評論といった本が250冊ほどある。
「子どもに幸せに過ごしてほしい。学校に行く、行かないにかかわらず、自分らしく過ごせる場所があればいいなと思った」と藤原さん。
授業についていけず困っている子、本当はやってみたいことがあっても言い出せずにいる子、毎日をどう過ごしていいのか悩んでいる子―。抱える思いは一人一人異なる。将来ではなく今、何をやりたいのかが分からない子もいるかもしれない。「そうした子どもが、少しずつ安心して自分を出せるようになったり、『できるかも』と思えるようになったりする時間を大切にしたい」と力を込める。
主に不登校などの子が安心して過ごせ、勉強もできるのがフリースクール。授業の補習や学力向上などが目的の塾。つばめ舎は、そのどちらでもない場所という。勉強だけでなく工作や手芸、読書など、さまざまなことが学びにつながると考える藤原さんは、「子どもがやりたいことを見つけるきっかけをつくり、将来に向けて種をまくような場所でありたい」と話す。
利用料は月額制。日中の学びの時間(午前8時半~午後2時半)は週1回1万5000円~、放課後の学びの時間(午後3時半~4時20分、4時半~5時20分、5時半~6時20分、6時半~7時20分の4こま)は週1回1こま9000円~。別に入会金3000円。回数券や有料の体験利用もある。見学や相談は無料。インスタグラムに設備や蔵書などを掲載している。