「キハダ」について知ろう 日野製薬で木祖小児童らが体験学習

木祖村の日野製薬は12日、同社の胃腸薬「百草丸」の主原料となる木「キハダ」について学ぶ体験学習を行った。木祖小学校の5年生22人と、多世代交流事業「もいちど小中学校」に参加する高齢者11人など計40人が同社を訪れた。
参加者は、粉末にしたさまざまな生薬をなめて味や香り、色などの違いから特性を学んだ。キハダの樹皮から作る生薬「オウバク」をなめた児童らは「にがーい」と顔をしかめたが、かんなくずを使ったカーネーション作りでは、花びらにするかんなくずがキハダの皮を煮出した液で黄色に染め上がると、「すごい」「きれい」と声を上げた。
同社の石黒和佳子社長(50)は、日本で使われているオウバクは、昭和20~30年代は全て国内産だったのに対し、2022年のデータでは国内産が約1%だった現状を説明。「ご先祖さまから受け継いだ、大切な健康の知恵であるキハダも森林の一部。村の自然を守っていきたい」と呼びかけた。
参加者は同社敷地内の森林で、キハダの苗木80本の植樹もした。児童の岩崎美桜さん(10)は「オウバクが日本で1%しか作られていないことに驚いた。地域の豊かな自然を大切にしたい」。
同社は16日にも、地元森林組合や信州大の学生らの協力で、村内の山林にキハダ1600本を植える。