
「民芸のまち松本」の礎を築いた一人、型絵染作家の三代澤本寿さん(1909~2002年)の作品展が5月20~24日、松本市美術館(中央4)で開かれる。「民芸」という言葉が世に出て今年が100年の節目。市内の店や事業所などで、日頃活用されている作品を集めて特別展示する。
三代澤さんの作品を顕彰する「m.motoju会」が主催し8回目。展示するのは代表的な屏風やパネルを含め約50点。
この中の一つは、菓子店の翁堂(大手4)が所有する「風炉先屏風」。茶道具として使われる二つ折りの屏風(54・5㌢×126㌢)で、高山植物が描かれている。菊の湯(浅間温泉1)所有の二曲屏風(152・5㌢×139・6㌢)は、1964年に昭和天皇に献上した四曲屏風のモチーフを小型化して制作したもの。他に同じ図柄の4枚のふすまなどもある。
三代澤作品は「生活の中の道具の美」である「用の美」を追求。現在も、商店や個人の家などで多くの作品が使われたり、飾られたりしているとみられる。今回はそれらの一部を、所有者の協力を得て借り出した。
同会代表の三代澤保水さん(79)は「一般の人が普段見ることができない作品をお借りし、展示することができた。街中で日常に溶け込み、愛されてきた作品を多くの人に見ていただきたい」と話す。
午前9時~午後5時(最終日は4時)。無料。問い合わせは同会TEL090・7274・4535