
松本市の筑摩野中学校は、「子供の読書活動優秀実践校」として文部科学省の本年度表彰を県内の学校で唯一、受けた。4月に東京で表彰式が行われ、学校司書の小澤香奈さんが表彰状を受け取った。
同校は、図書委員会を中心に「図書館を利用してもらおう」と工夫を凝らしている。図書館の本にあるヒントを手掛かりにクロスワードを完成させる「図書館inクロスワード」、生徒が描いたイラストをパズルにし、1冊借りるごとにピースが渡されパズルを完成させる「読書パズル」、最も多く本を借りたクラスがリクエスト本10冊を選べる「貸し出し冊数ランキング」など。図書館教育担当の池上清美講師は「生徒主体の本に親しもうという取り組みが活発で、それに参加しようという子どもたちも多いと感じる」と話す。
職員も授業の始めや朝読書の時間に行う絵本の読み聞かせなどに、図書館を活用する。また、3年生が1年生にお薦めの本をプレゼンする「ビブリオバトル」、家庭科の授業で保育園へ行く際に生徒が絵本を1冊ずつ作り、園児に読み聞かせをする取り組みも。地域ボランティアによる読み聞かせも長年続いている。
図書委員は、先輩たちの活動を参考にオリジナリティーを出そうと知恵を絞る。委員長の3年岡田玲奈さん(14)は「これまでの活動を守りながら、より多くの人に本の魅力を知ってもらえるように頑張りたい」。
小澤さんは「式で県外の先生たちと交流し刺激になった。デジタル化が進むが、紙の本を大事にし、子どもたちが楽しんで読める本を選出していきたい」と話した。